文化で遊ぶ

(旧タイトル:文化の誕生)

Damselさんからの詩的なコメントについて

思い起こせば、私がこのブログを始めたのは、2016年の7月でした。間もなくDamselさんからコメントをいただき、Damselさんが運営されているブログに私のブログのリンクを貼っていただけることになったのです。以来、今日に至るまで、Damselさんのブログをご覧…

文化人類学 テレビ講座お知らせ

地上波のテレビで、放送大学というチャンネルがあるのはご存知でしょうか。 現在、シリーズもので20時45分から「文化人類学」の講座が放映されています。放送日は、曜日に関わらず毎日のようです。本日は第8回です。私は、なるべく見るようにしております。…

No. 180 命名、心的領域論

昨日から、ミック・ジャガーのソロアルバムを聞き続けています。アルバムタイトルは、Goddes in The Door Wayというもので、中でもDancing in The Starlightという曲が、頭にこびりついて離れません。たった一曲のロックナンバーが、人生の全てを教えてくれ…

No. 179 人の心の壊れ方(その5)

イワム族の村長さんが、ある日、こう言ったそうです。 「我々の祖先は、バナナである。よって、今後バナナを食べることは禁止する。」 その後、村人たちは長い間、バナナを食べなかったそうです。この話を最初に読んだ時には「村長さんも罪なことを言うなあ…

No. 178 人の心の壊れ方(その4)

もちろん、私だって幸せになりたい。そこで、どういう人たちが幸せなのか考えてみました。例えば、今、話題の佐川国税庁長官。私のような一市民からすれば、とんでもなく高額の報酬を得ているのだろうと思います。退職金だって、相当もらえるのでしょう。し…

No. 177 人の心の壊れ方(その3)

一昨日、晩酌のビールを飲みながら“イッテQ”という番組を見ておりました。女性芸人の方々がフィンランドを訪ねているのですが、そこで現地の女性たちからダンスを教わる。そのダンスというのは、馬の歩き方、走り方を真似するんです。確かに、熟達したフィン…

No. 176 人の心の壊れ方(その2)

推理小説で言えば、最初に犯人を特定するようなものではありますが、今回のシリーズ原稿でも、最初に結論を述べることに致します。 人間の心については、層がいくつかに分かれている。意識の他に無意識があると言って、反対する人は少ないと思います。では、…

No. 175 人の心の壊れ方(その1)

相変わらずバイクの動画を見ているのですが、これが面白くて仕方がないのです。私は、バイクを買うつもりも乗るつもりもないのですが、何故、面白いのだろうと考えたのですが、どうやら、バイクと人の関わり方が面白いということのようです。 最近バイクの世…

No. 174 長野県白馬村の写真

写真というのは、確かに大変な力を持っている。例えば、言葉で「その日は雲一つない晴天で」などと言われても、本当だろうかという気がします。しかし、例えば、次の写真をご覧いただければ、全てをご了解いただけると思うのです。 撮影場所は長野県白馬村で…

No. 173 人々を突き動かす心的イメージ

少し、ブログ更新の間が空いてしまいました。この間、日本は寒波に襲われ、草津では火山が噴火しました。皆様は、無事にお過ごしでしょうか。 私はと言うと、相変わらずビートルズを聞き、風呂上がりのビールを楽しんでおりました。昨日は、ちょっと駐車場の…

No. 172 命名、記号原理

対象、記号、意味、行動の4要素で、人間の認知・行動システムと多くの文化的事象を説明することができる。そして、これらの4つの要素は、いずれが欠けても、そのシステムや文化的事象は完結しない。私の知る限り、このような考え方を提唱した最初の人物は…

No. 171 人間と文化の仕組み

地上波のテレビ番組で「放送大学」というのがあるのをご存知でしょうか。先日、そこで「記号と人間」という大変興味深い(?)番組があったので、見てみました。優れた講義を再放送するというシリーズで、85とありましたので、多分、1985年に放送されたもの…

No. 170 再考、てるてる坊主

何の変哲もないある1日に、人はクリスマスだとかいって、意味を付与し、特異な行動をとる。昨年の末にはそんなことを考えていたのですが、年が明けますと、また、合理主義では理解のできない事柄が発生したのです。 まず、門松。きっと、これにも何らかの意…

No. 169 人工知能と文化(その2)

人工知能の発展段階につきまして、シンギュラリティということが論議の的になっているようです。技術というのは、右肩上がりに進歩して行く訳ですが、それは例えば毎年、倍の速度で発展を遂げる。最初は1の倍で2になりますが、その後は4、8、16、32という…

No. 168 人口知能と文化(その1)

記号ということを考えておりますと、その現代的な意義は“人口知能”にあることに気付かされます。YouTubeなどで検索しておりますと、驚くべき話が次々に出て来る。例えば、人口知能の専門家がこんな話をしていました。 「表象というのは哲学において発生した…

No. 167 ”記号密度”という考え方

大晦日には、新年のカウントダウンで、渋谷の交差点に若者が溢れかえったそうです。本日、1月2日には、初売りセールでデパートが賑わっているそうです。イスラエルでは水不足で、嘆きの壁に向かって雨乞いの儀式が行われているそうです。皆、“意味”を求めて…

No. 166 記号と文化

今回は、一つのテーゼを提出させていただき、その内容について考えてみることに致します。そのテーゼとは、次の一文です。 人は記号を通して意味を発見し、 記号に働きかけて意味を創り出す。 ポイントとなる用語が2つ出て来ます。一つには“記号”であり、二…

ちょっと雑談

前回の原稿に書き洩らしてしまいました。パースは、「人は、記号である」と述べましたが、このテーゼは正しいか。答えはNOだと思います。パース自身が、人間の心の中の現象について、3つのカテゴリーを示していますが、その中で記号が関係するのは第3次性だ…

No. 165 記号学のパースが面白い(その2)

パースは、「日常いつでも誰の心にも現われるもの」を現象と呼び、独自の現象学を提示しました。本文献には「現象学はただ、どんな仕方においてであれあるいはどんな意味においてであれわれわれの心に現われるいっさいのものを直接観察し記述し分析し、そこ…

No. 164 記号学のパースが面白い(その1)

私たちは何者なのか。この問いに応えるために、まず、言葉とは何かを考える人々が登場したのだろうと思います。人間は肉や野菜を食べるし、夜には眠る。しかし、これらの行動は、他の動物も同じです。では、人間の特徴とは何か。誰もが思い浮かべるのは、人…

No. 163 カント以降の思想家たち

箱根の組木細工を見て物質文化の存在を確信した私は、精神文化と物質文化の中間辺りに、もう一つ文化があることを直観したのでした。そして、それは一般に表象文化と呼ばれているものではないか。そこまで来たのですが、では表象とは何か、手っ取り早く分か…

No. 162 箱根の組木細工

このブログの開始当時、私は、文化と科学を対立概念として捉えていました。「文化は科学に敗北したのか」という原稿も書いております。その後私は、言葉、呪術、祭祀、宗教などの精神文化に関する検討を終えました。そして、ぼんやりと「精神文化というのは…

No. 161 記号で読み解く日馬富士関暴行事件

前回の原稿では、文化を4つのステップで考えてみましたが、これは時間の経過をベースにした見方ですね。一方、(記号+〇〇)というのは、ただ、現在生きている文化を類型化したものです。こちらの方が、単純で分かり易いかも知れません。 ところで、将棋の…

No. 160  4つのステップで文化は説明できる?

前回までの原稿で取り上げました「文化進化論」という文献は、私と考え方が異なっておりましたが、それでも大変勉強になりました。また、文化を情報であると定義したのは、ある程度、研究対象を限定しないと科学的な検討ができない、という理由からだったも…

No. 159 文化進化論とは何か(その2)

本文献における一つの山場は、進歩と進化という点にあるようです。 まず、進歩の方から。19世紀のアメリカにルイス・ヘンリー・モーガンという人類学者がいたそうで、この人は「あらゆる人間社会が経てきた、あるいは今後経ることになる、7つの段階を提示し…

No. 158 文化進化論とは何か(その1)

前回の更新から少し間があいてしまいました。その間、私が何をしていたかと言いますと、片手にマーカーを握りしめ、例の文献を読んでいたのです。まだ、半分位しか読み終わっていないのですが・・・。例の文献とは、すなわち「文化進化論」というタイトルの…

このブログの立ち位置

然したる構想もなく、行き当たりばったりで進めてきた本ブログではありますが、振り返ってみますと、文化を通して、人間集団について考えて来たような気がします。記号論を含め、未だ決着しない問題は多くありますが、何となく一区切りということで、今回は…

No. 157 消えた実体、意味の喪失

前回の原稿で、記号論に関する検討には一区切りつけるつもりだったのですが、そうもいかないような気がしてきました。記号論の前身である言語学まで含めますと、その歴史は古代ギリシャにまで遡るようです。またソシュールの後には、チャールズ・パース(183…

No. 156 記号に関する試論

前2回の原稿(~基礎知識)では、極力私の意見は抑えて、一般に言われていることを忠実に記載したつもりです。しかし、どうもこれでは良く分からない。そこで今回は、私なりの記号についての考え方を記載させていただきます。 まず、ソシュールの理論の基礎…

No. 155 記号論の基礎知識(その2)

前回の原稿で述べましたラングについて、ソシュールは、次のように述べています。 ラングは「言語能力の社会的所産であると同時に, 個々人におけるこのような能力の行使を可能にするために社会集団によって採用された, 不可欠な慣例の総体でもある」。(文献…