文化で遊ぶ

(旧タイトル:文化の誕生)

No. 127 集団スケールと政治の現在(その1)(この記事は、撤回させていただきます。)

申し訳ありません。この記事は、撤回させていただきます。

 

このブログのNo. 125におきまして、人間集団をその大きさに基づいて区分することにより、現在の政治状況を分析することが可能ではないか、ということを書きました。今回のシリーズ原稿につきましてもこの着眼点に基づき、更に検討作業を進めてみたいと思っています。タイトルにある“集団スケール”という言葉は、この“人間集団の大きさ”という意味で、特段の学術用語ではありません。

さて、いきなり脱線するようで恐縮ですが、本論に入る前に、少しライオンについて考えてみたいと思います。

現在ライオンは、主にアフリカ大陸のサバンナに生息しています。ライオンはネコ科の動物です。同じネコ科のヒョウやチーターは単独で行動しますが、ライオンはプライドと呼ばれる群れを作って生活しています。プライドは10頭~12頭の集団で、1頭~2頭のオスライオン(以下「ボスライオン」)とメスライオン、子供たちによって構成されています。メスライオンは、互いに血縁関係があり、女系の集団ということになります。オスのライオンは、近親相関を避けるため、3歳頃に群れを離れ、別の群れのボスライオンになることを目指して、放浪を開始するそうです。

ライオンの餌は、ヌー、シマウマ、バッファロー、そしてキリンなどです。かつて、ボスライオンは、狩りに参加しないと言われていました。しかしYouTubeを見ますと、特に大型の動物を捕食しようとする時には、ボスライオンも積極的に狩りに参加するようです。百獣の王と呼ばれるライオンではありますが、狩りに挑んだ時の成功率というのは、実は5回に1回(20%)程度だと言われています。ライオンといえども、結構、空腹に耐えているんだと思います。

通常、ライオンの狩りの方法というのは、獲物の背後から襲いかかり、相手をなぎ倒す。そして間髪入れず、獲物の喉元に噛み付くんです。一度、喉元に噛み付くと、獲物が窒息するまで離さない。

YouTubeにライオンのプライドが巨大なキリンに挑む映像というのがあって、これには驚ろかされました。(ちなみに、“ライオンvs キリン”という用語を打って検索すれば、すぐに数件の画像がヒットするはずです。)まずは背後から攻めて、キリンを倒す必要がありますが、キリンは足が長いので、なかなかその背中に飛び乗ることはできません。メスライオンが、果敢にキリンの背後から飛び付きます。しかしキリンも必死で、後ろ足を蹴り上げて抵抗します。そのメスライオンは、キリンのキックはかわしたものの、すぐに振り落とされてしまいました。そして、画面に登場したボスライオンの体がフワッと浮き上がり、落下するその直前にキリンの太もも辺りにしがみつくのです。ライオンには強力な爪があって、これで獲物の皮膚を捕らえる。ひるんだキリンに対して、メスライオンたちも一斉に攻撃を仕掛けます。この画像はここで終わっていましたが、別の画像を見ると、キリンが倒れる瞬間、一頭のライオンがその喉元に噛み付くのです。ちょっと可哀想ですが、これでキリンは一貫の終わりなんです。

こんな画像を見ますと、もしも自分がライオンだったらどうするだろうと、思ってしまいます。キリンの後ろ足の蹴り上げる力は強大で、これをまともにくらったら、ライオンといえども、瀕死の重傷を負うことは確実です。実際、キリンに蹴られ、踏みつけられるライオンの画像というものもあります。巨大なキリンの背後から攻撃を仕掛ける。それは、ライオンにとっても、生死を掛けた試みとなる訳です。元来、意気地のない私だったら、そんな危険はおかしたくない。誰か別のライオンにやってもらって、キリンが弱ってから加勢する。私だったら、そうするだろう。しかし、実際のライオンたちというのは、どう見ても違っている。自分が死ぬリスクをおかして、果敢に攻めていく。

そうしてみると、集団で狩りを行う動物には、楽をして食べていきたいという個体のエゴイズムと対立する“群れの掟”というものがある。そう考えた方が自然ではないでしょうか。

人間の場合は、獲物を捕らえた場合、まず、殺すと思うのです。殺してから、食べる。しかし、野生の動物は違います。捕らえると、すぐに食べ始めるのです。先ほどの例で言いますと、倒れたキリンの喉元に噛み付いたライオンは、キリンが息耐えるまで、噛み付いたままでいます。他のライオンがキリンを食べ始めてもそのライオンは、キリンの喉元にくらいついたまま、自分は食べるのを我慢している訳です。やはり、それが“群れの掟”なのではないか。