文化で遊ぶ

(旧タイトル:文化の誕生)

大義は、立憲民主党にあり

激動の衆院選ですが、やっと構図が見えてきたように思います。

安倍総理の解散理由に大義はない。追従した公明党も同じだと思います。

そして、希望の党ということになりますが、未だに明確な政策は示されていません。希望の党への入党希望者は、「政策協定書」なるものにサインする事が義務づけられたようですが、この文書自体が変遷し、いくつものバージョンがある。これはもう、ブレまくりですね。このブログの以前の記事でも述べましたが、政策を語らない政党というのは、はっきり言ってダメです。例えば「しがらみのない政治」と言えば聞こえはいいですが、では、それをどのように達成するのか。政策というのは、少なくともWhatとHowが述べられてこそ、具体性を獲得するのではないでしょうか。希望の党は、Whatについて述べるのみで、Howについては、ほとんど説明していません。更に言うならば、Whyまで述べるのが、説明責任というものではないでしょうか。また、民主的な意思決定にも2つの要素があって、1つはその決定内容が民主的であるということ。そして、2つ目には、その決定プロセスが民主的である、ということだと思います。小池氏の独裁ぶりには、背筋が寒くなります。

ところで、昨日、民進党の前原氏の会見があったのですが、前原氏はニコニコしているんですね。とても機嫌が良さそうでした。何故だろうと思ったのですが、どうやら理由は2つありそうです。一つには、小池氏が衆院選に出馬しないと明言したこと。正確には「出馬しない」のではなく「出馬できない」ということだと思います。これで小池氏の求心力が低下するのは確実ですし、多分、小池氏の衆院選に対する興味自体が減退したのではないでしょうか。そもそも、小池氏の野望というのは、自らが総理の椅子を目指すという点にあった。そう見ている人は、少なくないはずです。しかし、その目がなくなった。そこで、今後どのような動きが出てくるかと言えば、それはもう希望の党内部での権力闘争だと思います。今後、衆院選で当選した国会議員の中から、希望の党の共同代表を選出することになります。その時は、小池一派と前原組が全面対決するという構図になる。この権力闘争において、前原組が一歩も二歩もリードしたことは確実です。前原氏がご機嫌だったことの理由の2つ目ですが、これは連合の支持に関するものです。連合は、政党としては支持しないものの、旧民進党議員については、支持するという方針を固めたようです。すると、希望の党の1次公認候補は全部で192人、その内民進党出身者が110名ですが、その中から当選できる人は、圧倒的に民進党出身者が多くなる。更に、政党の代表者を選ぶということになれば、参院議員も参加してくる。小池一派にはまだ参院議員はほとんどいない訳で、ここでも前原組が圧倒的な優位に立つ。そう考えますと、前原氏がご機嫌なのも分かります。全ては前原氏の描いたシナリオ通りだったのか、誤算が生んだ“結果オーライ”なのかは分かりませんが、今後、希望の党は上記のシナリオで動いていくのではないでしょうか。自分の信念を曲げて希望の党から押し付けられた「政策協定書」にサインをした旧民進党議員の中には、このようなシナリオを読んで、今は、面従腹背を決め込んでいる人も少なくないものと思われます。

また、自由党小沢一郎氏も昨日、会見を開き、自らは無所属で出馬することを発表しました。こちらは打って変わって、不機嫌でした。今回小沢氏が描いていたシナリオは、まず、自由党民進党に合流する。そして、民進党主導で希望の党と連携する、というものだったと思われます。途中までは小沢氏のシナリオ通りに動いたものの、前原氏が小池氏と通ずるようになり、そこから先は予定が狂ってしまった。報道陣が「希望の党は、自民党との連携も考えているようですが?」と尋ねたところ、小沢氏は憮然として「だって、あれだろう。希望の党の3分の2は、民進党なんだろう」と答えていました。これは、小沢氏も選挙後の内部抗争を見越している、という意味だと思います。また、私の印象としては、小沢氏はまだオリーブの木構想をあきらめていない。衆院選後の状況を見据えている。そう見えます。

そして、枝野氏が立憲民主党を立ち上げました。「希望の党へ行けなかった人の寄せ集めだ」と揶揄する人もいるでしょうが、それは当たりません。前原氏、小池氏の詐欺のような動きがあって、危うくその被害者になりかけた。しかし、すんでの所で自らの信念を貫く道ができた。枝野氏がそれを作った。だからそれに乗ろうという人たちが集まったのであって、そもそも信念のない小池一派や、策を弄する前原組の人たちとは違う。大義は、立憲民主党にある。

それにしても、今回、ネットの世界が枝野氏の背中を押したのは、間違いないと思います。 “#枝野立て”というのが出来たそうです。私も、枝野氏個人のツイッターを見たのですが、書き込みが凄かったです。どのコメントも、枝野氏に新党の設立を懇願するもので、その数も膨大でした。立憲民主党の設立と同時に同党のツイッターも開設されましたが、一晩でフォロワーは数万件に達したそうです。今確認してみると、フォロワー数は既に9万件を超えていました。今日中には十万件に達するのではないでしょうか。少なくとも、ネットの世界は立憲民主党が制したと言えるでしょう。もちろん、どんなに頑張っても、今回の衆院選立憲民主党が政権を取る可能性はありません。しかし立憲民主党は、想像以上の議席を獲得し、そして政界の中で一定の存在感を示していくのではないか、私はそう見ています。