文化認識論

(世界を記述する。Since July 2016)

No. 181  1次性についての要約書

1次性から3次性まで、同じ評価項目を設定し、記述してみることにします。なお、1次性から3次性までの関係ですが、同一人物の心の中で、時に協調し、時に対立しているような気がします。それは、社会の中でもそれぞれの文化がそのような関係にあるのと同じだと思います。しかし人によって、それぞれの心的領域が優先、劣後の関係にあると考えるのが自然ではないでしょうか。1次性と呼ぶ心的領域が広い人、反対に3次性の領域が広い人などがおられる。では、以下に記載します。なお、今後、2次性、3次性につきましても、同じ評価項目で、原稿をアップする予定です。

 

動物との関係: 真似る

 

興味の対象: 人間と動物

 

古代の文化種別: 歌う、踊る、着飾る

 

文化の進展プロセス: 歌い、踊ることを中心として、祭りが始まる。祭りは、周辺住民とのコミュニケーションの場となり、次第にその規模を拡大していく。同じ歌を歌う、同じリズムに合わせて踊る。そこから共感が生まれ、集団の結束力が強化される。集団は家族、血縁集団など、比較的小規模なものから始まるが、その後、部族、民族などの規模を経て拡大していく。なお、歌う、踊る、着飾るという行為を見た場合、古代から現代に至るまで、本質的な変化は見られない。

 

現代における文化類型: 祭り。エンターテインメント。歌謡曲やポップスなど。オリンピックなどのスポーツ大会。地上波のテレビ番組。週刊誌。政治的には、集団主義民族主義国家主義など。

 

性的な意味合い: 歌う、踊る、着飾るという行為は、セックスアピールの意味合いが強い。

 

思考形態: 自ら思考するというよりは、他人の作り出した“物語”を信仰する傾向が強い。

 

宗教との関係: 宗教の信者になり易い傾向がある。

 

経験と情報: 集団的な経験を尊重する。祭りに参加するためには、地理的に近い必要がある。よって、情報の伝達は地理的な制約を受ける。

 

心理タイプ: 感情

 

現代社会における人口比率: マジョリティが、この類型に属する。

 

現代政治における投票傾向: 自民党公明党などの与党に投票しやすい