文化認識論

(世界を記述する。Since July 2016)

文化とメンタリティの領域図(Version 2)

寒くなってきましたが、皆様におかれましては、いかがお過ごしでしょうか。

 

思えば、明日は文化の日。だから、という訳ではありませんが、表題の図を作成してみました。内情を申し上げますと、まず、このブログにはテキストデータと写真しか掲載できません。当然のことです。そこで、図表を掲載する際には、用紙に印刷し、それを写真撮影し、アップする、ということをやってきました。そのため、突然、暗くて解像度の低い写真を掲載するはめになっていたのです。しかし、ひょんなことから、私のプリンターに、スキャンという機能のあることが分かりました。そこで、スキャンしたデーターをブログにアップできるのではないかと、試してみた次第です。一応、OKのようですね。スマホでご覧の方は、見にくいと思います。もう少し、工夫の余地があるようにも思います。

 

内容は、文化領域論において掲載したもの(Version 1)に細目を加えたものであって、実質的な変更はありません。

 

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現在の私の関心事は、憲法とその改正動向です。憲法9条に対する意見につきましては、大別して以下の3種類があるように思います。

 

復古主義改憲派・・・安倍総理の改正案

 

護憲派・・・現行の9条を何がなんでも守ろう、とする立場。共産党などの立場はこれだと思います。

 

護憲的改憲派・・・9条2項に戦力不保持の規定があるが、日本には自衛隊がある。自衛隊の存在を正面から認めた上で、専守防衛、個別的自衛権のみを行使できることとし、その旨を憲法に明記すべきである、とする考え方。

 

憲法学者小林節先生は、護憲的改憲派だと思われます。なお、最近になりまして、ほぼ、この考え方を採っていると思われる立場として、立憲民主党山尾志桜里氏が「立憲的改憲」派の立場を表明されています。また、先日の衆議院における代表質問で、国民民主党玉木雄一郎氏は、「平和的改憲」という用語を表明されています。私も、この「護憲的改憲派」の立場を支持しております。

 

ただ、護憲的改憲派の考え方は論理的に複雑であり、現時点で、国民全般に理解されるか不安があります。他方、復古主義改憲派安倍総理の案)の主張は、「ご苦労されている自衛官の方々に報いよう」という、国民の感情に訴えるもので、今後、国民の過半数がこの説に流れるリスクもあるように思います。よって、戦略的に言えば、護憲派と護憲的改憲派は一致協力して、自民党の案に反対すべきところですが、何か、地滑り的に憲法論議が進み始めているようで、不安を禁じ得ません。特に国民民主党は「国民投票法」の改正案をまとめており、これに自民党が乗れば憲法論議に応じる、と言っております。

 

このような状況下にあって、私としても文化論の立場から、憲法に向き合ってみたいという気持ちがあり、現在、勉強中です。但し、これがなかなか手強い。皆様に報告できる段階になりましたら、このブログに記事を掲載したいと思っています。

 

以 上